防蟻工事に使用される薬品の種類について

2023/03/05 コラム
防蟻工事は、シロアリの被害を防止するもので、用途に応じてさまざまな薬品が使用されます。
今回は、防蟻工事に使用されることが多い薬品とその特徴を紹介します。

▼防蟻工事に使用される薬品
防蟻工事にはどんな薬品が使用されるのでしょうか。
その種類と特徴を見ていきます。

■合成ピレスロイド系
除虫菊から抽出される成分を科学的に合成した薬品で、蚊取り線香にも使われています。
効果が速く現れる特徴があります。
体温の低い動物ほど効果が高く出るため、人体への影響が極めて少ないのも特徴です。

■ネオニコチノイド系
タバコから抽出される殺虫成分、ニコチンに似せて開発され、人体への影響を低く設定された薬品です。
自然界でゆっくり分解されるという特徴を活かして、長い効果が期待される工法に使用します。

■フェニルピラゾール系
神経に働きかけることで、シロアリを確実に駆除できます。
上記の薬品と比較して、少ない使用量で効果を発揮することができる特徴があります。

■ホウ素系
「ホウ酸団子」などの呼び名で知られる薬品です。
腎臓を持たないシロアリにはホウ素が分解できず毒になるため、高い効果を発揮します。
人体への影響が極めて少なく、自然界で分解されないため半永久的に効果が持続しますが、水に溶けやすいため屋外では使用ができません。

▼まとめ
防蟻工事に使用されることが多い薬品と、その特徴を解説しました。
即効性のある合成ピレスロイド系、自然界でゆっくり分解されるネオニコチノイド系、少ない使用量で効果を発揮することができるフェニルピラゾール系、ホウ酸団子で有名なホウ素系などの薬品があります。
実際にどんな薬品を使用するかは、業者によって異なるので、防蟻工事を依頼する業者に確認されてはいかがでしょうか。