防蟻工事のいろいろな方法

2023/06/02 コラム
防蟻工事は、シロアリから建物を守るための工事です。
一口に防蟻工事と言っても、目的とする効果に応じて、さまざまな工法があります。
今回は、防蟻工事のいろいろな方法に関して解説します。

▼防蟻工事の方法
期待する効果によって、防蟻工事の方法は異なります。
各方法について見ていきましょう。

■土壌処理
床下の土壌に専用の薬品を散布します。
環境に配慮して、薬品が基礎以外に漏れないように施します。
床下の土壌前面に薬品をかける場合もありますが、土壌に薬品を注入してシロアリの侵入を防止する方法もあります。

■木部処理
最もポピュラーな防蟻工事です。
シロアリが好んで食す木材の部分に、刷毛や吹付などで薬品を塗ります。
材木に小さな穴をあけて、そこに直接薬品を注入する方法も効果的です。

■ベイト工法
直接住宅の基礎や構造部分に薬品を使用しない方法です。
シロアリ対策を行う建物の周辺に、専用の機材を埋めます。
その機材に定期的に毒エサを追加することで、建物周辺に生息するシロアリの駆除が可能です。

■粒剤工法
床下に防蟻効果のある粒剤を盛ります。
侵入路にまくことで、シロアリが建物に入り込むことを予防できますよ。
粒剤なので、比較的長く効果が持続します。

■シート工法
シロアリが忌避する成分を含有した専用シートを、床下の土壌部分に敷き詰める工法です。
防蟻効果だけでなく、湿気を抑える効果もあるため、床下がジメジメせずシロアリが過ごしにくい環境を作ることができます。

▼まとめ
防蟻工事のいろいろな方法に関して解説しました。
土壌処理、木部処理、ベイト工法、粒剤工法、シート工法などがあります。
防蟻工事を検討する際は、状態やニーズに合わせて最適な工法を選択してみてくださいね。