最近のアメリカカンザイシロアリ増加について報告します
アメリカカンザイシロアリ

アメリカカンザイシロアリは、北米西部を原産とする乾材シロアリであり、乾燥した木材を好んで生息します。日本では1976年に東京都江戸川区で初めて被害が報告され、その後、関東地方を中心に被害が拡大しています。特に東京都や神奈川県では、近年このシロアリによる被害が増加しており、その背景にはいくつかの要因が考えられます。弊社はアメリカカンザイシロアリ対策工事を東京、神奈川でトップクラスの施工歴をしている会社です。その背景と対策について詳述します。

アメリカカンザイシロアリの生態と特徴

生息環境と食性

アメリカカンザイシロアリは、乾燥した木材を主な生息場所とし、木材中の僅かな水分で生存可能です。この特性により、湿気を必要とする他のシロアリとは異なり、建物の上部構造や家具など、乾燥した木部にも侵入・定着します。また、土壌と接触することなく木材内部で生活するため、従来のシロアリ対策では検出や防除が非常に困難です。

繁殖と分散

このシロアリは、羽アリ(有翅虫)による分散を行います。羽アリは温暖な日に飛び立ち、新たな巣を作るために木材内部に侵入します。巣(コロニー)の成長は緩やかで、初期段階では個体数が少ないものの、5年目には約800頭、10年目で1800頭、15年目で2600頭にまで増加すると推定されています。このように、被害が顕在化するまでに時間がかかるため、早期発見が難しいとされています。

東京都・神奈川県での被害増加の背景

都市部への侵入経路

アメリカカンザイシロアリの侵入経路として、輸入木材や家具が挙げられます。特に東京都や神奈川県などの都市部では、海外からの木製品の流通が盛んであり、これらに紛れてシロアリが持ち込まれるケースが多いと考えられます。また、羽アリの飛来による近隣への拡散も報告されており、被害が局所的から広範囲へと拡大する要因となっています。

建築構造と環境要因

近年の住宅は高気密・高断熱化が進んでおり、室内の温度・湿度が一定に保たれる傾向があります。このような環境は、乾燥した木材を好むアメリカカンザイシロアリにとって生息しやすい条件となります。さらに、都市部では木造建築物が密集しているため、一棟で発生した被害が隣接する建物へと波及しやすい状況にあります。

被害の潜在性と検出の難しさ

アメリカカンザイシロアリは、木材内部で活動するため、外部からの被害の兆候が現れにくい特徴があります。被害が進行しても、表面上は異常が見られない場合が多く、気づいた時には広範囲に被害が及んでいることが少なくありません。また、従来のシロアリ検出方法では発見が難しく、専門的な機器(ターマトラック)や測定技術が必要とされます。

被害拡大の要因

輸入木材・家具の増加

グローバル化の進展に伴い、海外からの木材や家具の輸入が増加しています。これらの製品にアメリカカンザイシロアリが潜んでいる場合、日本国内に持ち込まれるリスクが高まります。特に、乾燥した木材製品は検疫の対象外となることが多く、侵入を完全に防ぐことが難しい現状があります。

気候変動と生息範囲の拡大

地球温暖化などの気候変動により、日本の気候がアメリカカンザイシロアリの生息に適した環境へと変化している可能性があります。温暖な気候はシロアリの活動期間を延長させ、繁殖速度を上げる要因となり得ます。これにより、生息範囲が北上し、被害地域が拡大していると考えられます。

防除対策の遅れ

アメリカカンザイシロアリは、在来種のシロアリとは異なる生態を持つため、従来の防除方法が効果を発揮しない場合があります。そのため、適切な防除対策が講じられず、被害が拡大しているケースが見受けられます。また、一般の認知度が低く、被害に気づかないまま放置されることも少なくありません。我々業者でも確立した駆除方法はなく、ケースバイケースで使用薬剤・施工法を用いて対策工事を行っております。

対策工事が高額になる現状がありますが、木材保存センターはなるべく負担が少なく効果的な施工法を確立しております。
数多くのアメリカカンザイシロアリの対策をしている会社が私共です。

 

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木材保存センター
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